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なるほど!お米づくり質問箱

JA宮城中央会に寄せられた質問への回答をまとめたコーナーです。
 
お米はどうやってできるのですか?
  •  お米は、イネという植物から作られます。植物は、たねをまいて芽を出し、太陽の光りをいっぱい浴びて、その結果として実がなるわけですが、人間はそれを自分たちに利用しやすくするために栽培することでおいしくて、しかもたくさんの量をつくれるようにしてきたわけです。農業もこうして発展してきたのです。つまり、お米は稲作づくりの結果生まれた産物なのです。

     お米になるのには、田植えから稲刈りまで160日ぐらいの日数がかかります。稲作づくりは、春4月に種をまいて、苗(なえ)を育てることと水田(田んぼ)を耕すことから始まります。そして、育った苗を水田に植えますが、これを田植えといい、5月に行います。

     その後、イネはどんどん生長しますが、そのままではいけません。農家の人は、よりおいしい米をたくさんとるために、病気や害虫から守るための消毒をしたり、栄養をとらせるために肥料(ひりょう)をやったり、雑草に負けないために、雑草とりをしたり、夏のとても暑いときにいっしょうけんめい、お世話をしているのです。 こうして、稲は8月に花をさかせ、その実が米になるのです。実が本当にお米の姿になってくるのは、9月。収穫の秋を迎えるわけです。そうなってから、農家の人たちは稲刈りを行ない、米を収穫します。それをその後、乾燥し、いいものとわるいものをわけたあと検査を受けて合格したものが、お米屋さんにいって、みなさんのところへ新米として届けられるのです。

     ですから、お米は1年間かけて農家の人が大切に育てた食べ物です。(大切に食べて下さいね。)

     それと水田(田んぼ)のことですが、日本の水田はたいへんお米を作るのに適した土地となっています。上の田んぼから下の田んぼへ農業用水をまんべんなくあたえることができますし、水を数日間たくわえておいて、稲や根の生育や保温などに適したかたちになっているのです。ほかにも、水をたくわえて洪水をふせいだり、地下水をまもったり、空気(さんそ)をつくったりして、きたないものをきれいにし、国土保全に重要な役割をはたしているのです。

お米は、どのくらいとれますか、水田の面積は?
  •  普通の年であれば宮城県では 10a当たり500kg ぐらい採れます。宮城県の田の耕地面積は、11万ha程度ありますが実際に稲が作付けされている面積は、平成22年度で73,400haとなっており、耕地面積全体の 66%ぐらいとなります。

     これは、生産調整(転作)といって、田んぼに稲以外の野菜や麦・豆などを植えているからです。したがって、宮城県全体でとれるお米の量は、冷害などの災害がなくふつうの年であれば45万tぐらいとれます。

     なぜ、このようなことをしているかというと、現在、日本の国全体で米の消費量、つまりお米を食べる量が減っていて(1人あたりの年間の米の消費量は、昭和40年で112kgあったものが、平成19年では57kgというように、この40年間で半分に減っている。)、米が余っている状況にあるため、農家の皆さんが自らが本当であれば田んぼに米を作りたいところを我慢して、米以外の作物を作っているためです。

     ですから、皆さんもご飯をしっかり食べて農家の皆さんを応援してくださいね。

こまっていることは、何ですか?
  •  農家のひと、それぞれ違うと思いますが、農業全体で困っていることは、次のようなことになります。

     農業をついでくれる人が、とても少なくなってきていること。また、農家の人たちが年をとってきていること。こうしたことから、農業だけで生活している農家の数が年々減ってきていることです。ほかにも、収穫するときなど大変忙しいときの、人手が足りないことや、都市部では耕す耕地が減ってきていることや、山合いの村では、畑を耕す人がいなくて、荒れてきていることなどいろいろあります。

農業のいいところ、わるいところや、工夫していることは?
  •  農業のいいところは、やはり自然を相手に植物をしかも食べ物を栽培することだと思います。人が生きるためには食べていかねばなりませんね。そのもっとも大切な基本的な食料をつくっているということではないでしょうか?

     自分で、野菜か何か(あさがおやきくなどのふつうの植物でも同じ)つくってみるとよくわかるのではないでしょうか・・・・・。

     わるいところも、実際に水田や畑にでてみたり、やってみたりしてから、感じとって下さい。きっと、そのほうがよくわかると思います。

     農業は、自然と植物や動物を相手にしたしごとですから、人間と同じように、のどが渇いたり、おなかがすいたり、熱かったり寒かったり、また病気になったりしますので、それぞれの状況に応じて、水をやったり、薬やひりょうをやらなければいけません。ですから、農業で工夫すること・大変なことは、きちんと健康に育てていくための方法です。これは、県ごとや地域や農家によって、その環境に合わせた栽培方法が工夫されてきています。また、農業の仕事についても、むかしは主に、くわやすきなどの手作業が中心だったものが、いまは、田植えや収穫時の農業機械ができていますので、それにあったやりかたに工夫されてきています。

何人でどのくらい働きますか?また、いつ忙しいですか?
  •  宮城県の平均的な農家1戸当りの家族数は、5人その内労働力は2~3人ぐらいです。

     農作業では種をまいたり(田植え)、収穫したりするときがもっとも、忙しいです。

     稲作農家や畜産農家、野菜や果樹農家などでいろいろちがうので一日何時間とはいえませんね。ふつうに働いている人で、1年間に1,800時間ぐらいとなるかと思います。ちなみに稲作の労働時間は、平均で10a当り25時間ぐらいになります。

     また、田植えや稲刈りにかかるひとの数は、いまは農業機械でおこないますので、昔のようにひとはたくさんいなくてもできます。

     田植えをおわってから、収穫するまでの間も、肥料や農薬をまいたり、雑草をとったり、また、水の管理をしたりいろいろな作業があります。ほかにも、牛や豚を育てていたり、きゅうりやトマト、キャベツなどの野菜や花をつくっていますので、そのような作業もあわせていっしょにしています。

大変なこと・くふう・くろうしていることは、何ですか?
  •  自然を相手にして食べ物を作っているわけですから、おいしいもので安全なものをよりたくさんとるため、病気や害虫を防ぎ、栄養を与えるための肥料や土づくりをきちんとするなど、いろいろくふうしています。また、兼業農家が増えての農業を専業でする人が減っていますので、機械を利用したりして、できるだけ少ない労働力で、農作業を行うようにくふうしています。

     ただ、先程もちょっとお話しましたが、大変残念なことがあります。水田(田んぼ)は、いま、お米が余っているということで、米を作っていないところがあります。

     そのため、平成5年は、お米がとれなかったので外国からお米を輸入することになってしまいました。いつもたくさんとれるようにがんばっていますが、とれなくても外国から輸入しなくてもいいように、たくわえをしていくことが大切だと考えています。

     もうひとつ残念なことがあります。お米がとれなかったこととはべつに、毎年、きまった量を外国から買うことを平成5年の12月に約束してしまったことです。

     私たちは、お米は日本でつくれるのだから、外国から買わないで日本でつくったほうが良いと考えています。

どうしてお米を作っているのですか?
  •  お米は日本人の大切な食べ物です。また、水田はお米をつくるために、何百年もかけてつくられてきた、土地です。また、日本の気候も水田をつくるのに適しています。ですから、水田をもっている農家ではお米をつくるのがもっともよいのです。

どんな品種がありますか?
  •  宮城県では「ササニシキ」と「ひとめぼれ」を中心としたお米をつくっており、平成21年では、2つで約90%をしめています。

     ほかには、「まなむすめ」や「たきたて」、もち米として「みやこがねもち」や「ヒメノモチ」、酒米の「蔵の華」をつくっていますし、最近では、栽培方法や生産地区を限った「プレミアム ひとめぼれ みやぎ吟撰米」をつくっています。

     ササニシキは、昭和38年に宮城県古川農業試験場で、その両親奥羽224号 (ハツニシキ)とササシグレから誕生しました。名前は「ハツニシキ」のニシキと「ササシグレ」のササをとりあわせ、両親の優れた特性にちなんで命名されました。

     ひとめぼれは、平成3年にやはり古川農業試験場で「コシヒカリ」と「初星」から生まれたもので、名前は全国からの公募によって命名され、お米を見てひとめぼれ、食べてそのおいしさにひとめぼれ、そして全国の皆さんに愛されるお米にしていきたいという願いがこめられています。(お米の名前は、新しい品種が生まれたり、みつかったりして、みとめられたとき、それぞれつけられます。)

稲作と水には、どのような関係がありますか?
  •  水田(田んぼ)に、水は1日で5tぐらい必要とし、1年間で100tほど必要になります。

     稲作における水の役割は、稲が育つための水をあたえることであり、もうひとつは稲が育つ環境を調節することです。ですから、水のかけひきのじょうず、へたが生育、収量、品質に大きな影響をあたえることになります。

たねはどこから買いますか?
  • (社)みやぎ原種苗センターでつくられ、農家はJA(農協)をとおして種子を買います。

お米をつくるには、どんな気候がよいですか?
  •  お米の起源は、インドのアッサム地方からミャンマー、タイ、ラオスの北部と中国雲南省の西部にわたる山岳地域といわれています。ここから、ジャポニカやジャバニカ、インディカに分かれ世界に広がっていきました。ですから、もともとは南の暖かい地方が原産地だったわけです。生まれがそうした場所ですので、本当なら、南の暖かいところが適しているわけです。

     でも、何百年という年月を経て、品種改良や栽培技術などを工夫して、世界各地で今では作られています。宮城県は日本でも、北にあり、寒く日照時間も少ない地域ですが、いまでは米の産地となっていますし、北海道でもつくられていますね。これも品種の改良や 水田に水をひく用水が整備されたこと、肥料や防除などの栽培管理技術がたいへんよくなってきたことなどで可能になったのです。

苗(なえ)はつくっていますか?
  •  農家で作っている場合もありますし、大きな農家にまかせている場合やJA(農協)の育苗(いくびょう)センターで作っていることもあります。

農業機械の種類は?
  •  稲作にかかわる主なものだけを紹介いたします。

    (1)トラクター(乗用型)、耕耘機(耕耘機) 田んぼの耕起やシロかき(田植えまえに田んぼを平らにする作業)、運搬などに使用する。 (2)田植え機(乗用・歩行型) 田植えに使用する。 (3)動力噴霧器 農薬を散布(さんぷ)するときに使用する。 (4)バインダー 収穫時に稲を刈り取ってたばねる機械。 (5)コンバイン 収穫時に稲を刈り取って脱穀(だっこく:稲からもみを分ける)までを行う機械。 (6)乾燥機 コンバインで収穫したもみを乾燥させる機械。
どんな土を使うのですか?
  •  はじめの土地は、岩石の風化によってできた、礫(れき)、砂、粘土(ねんど)を材料ににした、何もできない土地です。そこに植物がすみそのおちた葉などが腐れたり、また、生物が生育しその死がいが腐食するなどして、土壌(どじょう)がつくられているわけです。ですから田んぼや畑などの生産を高めるためには、土を改良しなければなりません。

     今の田んぼや畑は、古くからたくさんの人によって排水改良(はいすいかいりょう)や堆肥(たいひ)などをいれてつくられてきたものなのです。よい米を作ることは、よい土を作ることからはじまるのです。

農薬はどれくらい使いますか?
  •  除草1回、病気(とくにいもち病)防除2~3回、害虫1回ぐらいです。

肥料の種類は?
  •  たい肥などの有機質肥料と化学肥料があります。植物の生育にとって必ず必要な元素(物の最小単位のこと)は、16種類、特に重要なのは窒素(チッソ)、燐(リン)、カリウムでほかにも、珪酸(けいさん)、石灰(せっかい:カルシウム)、苦土(くど:マグネシウム)、ほう素などの元素が必要になりますので、こうした物のはいった化学肥料がいろいろとあります。(詳しくは理科の先生にきいて見て下さいね。)地元のJA(農協)などで販売しているものをみたり、聞いてみたりしていると良いかもしれませんね。

米の保管場所はどこですか?
  •  JA(農協)のカントリーエレベーター、低温倉庫、常温倉庫などで保管しています。

おいしいお米の区別は、またできた米はどこへ?
  •  お米のおいしさは、人のすき・きらいがあるとはいえ、やはり人間による検査ではかられます。しかしながら、いまは『食味計』ではかることもできます。

     宮城県のお米は、全国各地に出荷されています。みなさんのところへもとどいています。

ササニシキやひとめぼれ以外にどのような品種が栽培されていますか?また、米にも等級という区分はあるのですか?
  •  お米の名前は、宮城県ではササニシキやひとめぼれが有名ですが、ほかにコシヒカリやキヌヒカリ、日本晴など県ごとに代表するお米があり、これを品種と呼び全国で200品種ぐらいあります。

     次に米には、1類から5類までの類区分というのがあります。これは、市場の評価によって高いものから順に当てはめられます。そして、もうひとつ等級区分があります。これは農産物検査法に基づいて、米の水が含まれている量や形などによってわけられています。農家の皆さんはこのような厳しい基準をみたすおいしいお米をつくっているのです。

宮城県でお米がたくさんとれるのはなぜですか?
  •  宮城県ではたくさんお米がとれるということですが、日本国内であればどこでも平均すれば10a当たり500kgとれます。でも、おいしいお米の産地は主に夏の日中が熱く、夜間の冷涼なところ(場所、気候等)に多いようです。このことについては、植物の生長において光合成と呼吸の関係でおいしいお米ができるということですが、詳しくは理科の先生に聞いてみて下さい。

田んぼの広さは、どれくらいですか?
  •  宮城県の1戸当り農家の平均耕作面積は、約1.5ha程度となっています。普通田んぼ1枚は、10a~30a程度の面積を言いますが、今は、規模が大きくなって、田んぼ1枚の大きさが50a~1ha程度の大きさになってきています。

お米の人気は?
  •  「コシヒカリ」や「ササニシキ」、「ひとめぼれ」など全国にいろいろな名前のお米あることは、知っていますね。でも、人気はどうかと言われても困ってしまいます。なぜなら、ひとそれおぞれ好き嫌いがあってある人は、ササニシキが美味しいといっても、他の人はコシヒカリというようにいろいろですね。

    でも、ひとつだけ言えることは、こんなに美味しいお米でも最近では1人当りの消費量が減少していることです。昭和40年(1965年)には、1人当り1年間に112kgも食べていたのに、平成19年(2008年)には57kgまで半減してしまっています。

     せっかく農家の皆さんが、額に汗して栽培したお米なので、みなさんしっかり食べてくださいね。そうすることが、お米の人気回復にもきっとつながると思います。

冷害はおこりやすいですか?
  •  昭和時代の末頃から、気候の変化は大変大きなものとなっており、宮城県でも昭和55年~58年、63年、平成5年と大きな被害を受けてきました。しかしながら、その都度いろいろな技術改善や品種の改良などを行い、だいぶ被害を回避または軽減することができるようになりました。

     しかしながら、宮城県はまだ東北のヤマセをうける寒冷地なので、まだまだ冷害による被害を受ける危険性があります。ですから、農家の人は、冷害の場合でも、被害をできるだけ少なくするように頑張っています。

お米以外に何を作っていますか?
  •  お米を作っている田んぼには、稲以外に大豆や麦、そのほか牛に食べさせる飼料用牧草を栽培しています。そのほかにも、田んぼには転作といって、お米以外の野菜や花などを栽培しているところもあります。

     宮城県全体では、お米のほかに、仙台牛や生乳・豚肉などの畜産物、いちごなどの果実、きゅうり、ほうれんそうなどの野菜などが主な生産物となっています。

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