全国のJAグループでは、従来より、介護保険事業や助けあい組織活動(ボランティア活動)など、組合員の高齢化や社会情勢の変化を踏まえた高齢者介護・福祉活動を展開してきました。平成21年度からは「JA健康寿命100歳プロジェクト」として、「運動」「食事」「健診・介護・医療」を中心とした健康寿命創造、ゆとりと生きがいのある人生を目指すことをコンセプトとした全国的な取り組みを展開しています。
本県JAグループにおいても、今年度より、「JAグループ宮城 百歳元気プロジェクト」をスタートさせ、県内JAへの普及推進を図っています。
仙台大学と連携し、オリジナル健康体操「JAにこにこ体操」や「シャキッと百菜!いきいき弁当」の開発、また、住民健診を補完するJA総合健診に割引制度を設けるなど、組合員が生涯にわたって元気に農業ができるよう、さまざまなメニューを提案しています。これらを県内全体に広げ、地域に根付いた取り組みとなるよう、JAの女性部員を中心にプロジェクト推進員、認知症サポータの養成研修も実施しています。
今後の高齢者介護・福祉をめぐる情勢の中で、軽度者、元気高齢者、介護予防を支援する主体として、自治会やNPOが想定されていることを踏まえると、JAグループとしても、高齢組合員のサポート、地域の高齢者が集う場づくりをしていく必要があります。そのために「百歳元気プロジェクト」のメニューを活用するとともに、その他JAで実施している既存の事業、組合員組織ネットワークを活用しながら、継続・発展させていきたいです。